JFE継手は長年培ってきた鋳造技術を活かし、新しい領域へチャレンジします

Features 剛×柔

強靭な素性でありながら、柔軟な展開を叶える素材。
その能力をあたらしい領域へ解き放つ

H-FCD®の主な特長

  • 熱処理が不要 リードタイムの削減・熱歪みの解消
  • オーステンパダクタイル(FCAD)と比べて 切削性が良好
  • 水脆化を抑制

一般的な鋳物材の特長は維持しています。

● 主型・中子の組み合わせにより設計自由度が高い。

● 鋼よりも比重が小さく軽量化が可能。

● 騒音・振動減衰能に優れる。

● 加工時に切粉が絡まず自動運転が可能。

H-FCD®のメリット

H-FCD<sup>®</sup>のメリットグラフ
  • 軽量化
  • トータルコストダウン
  • リードタイム短縮

上図は、H-FCD®により部品のコストダウンを図る一例です。

  • 通常品の製造工程:SCM材(強靭鋼)、または、FCD450材を一次加工後、熱処理を施した後、研削加工にて最終仕上げ。
  • H-FCD®品の製造工程:素材鋳造後、機械加工にて最終仕上げまで施す。

Application 新しい領域

高い鋳造技術から生まれる素性を活かし、
新しい領域へH-FCD®の活躍の場は広がっています。

シフトフォーク(トランスミッション構造部品)

シフトフォーク(トランスミッション構造部品)

鉄道車両用歯車(試験中) 【共同開発:(公財)鉄道総合技術研究所 動力システム研究所】

鉄道車両用歯車(試験中)

Faciluty 鍛錬の技

自社独自の技術改良を重ね、
製品の品質維持するための、高度な製造施設・検査体制

製造施設 製造施設 製造施設 製造施設

溶解工程

溶解工程では、るつぼ型誘導炉にて、原材料(スクラップ、戻り材)及び副原料(加炭材、Si等)を投入し、電磁誘導加熱により溶解し、発光分光分析装置にて成分調整を行いながら仕様に合った溶湯を精製します。るつぼ型誘導炉は成分調整が容易なことや電気溶解のため環境負荷が少なく省エネ性に優れています。

鋳造工程

鋳造工程では、珪砂に水や粘土分を混練した生砂を用い、主型(模型)にセットした鋳枠に生砂を充填し造型機にて押し固め主型を生砂に転写させて鋳型を造ります。造型機により多品種大量生産が可能です。 その後、溶解工場で精製した溶湯を鋳型に注湯し、冷却→枠バラシ→ショットブラスト処理(表面の砂落とし)までの一貫ラインとなっています。

Solution 創造する力

クライアントの求めるものをしっかりイメージし
カタチにするのも技術のひとつです。

鋳物品設計ソリューション

当社では3D CADを始めとした各種のソフトウェアによる設計、及び3Dスキャナーを用いた形状評価により、お客様のイメージ通りの製品を提供すると共に、X線CT等による内部の健全性の評価にも対応致します。 また、砂型3Dプリンターの導入により、試作品の納期短縮も可能となりました。

  • お客様図面
    図面データ : 2D または 3D
  • 鋳物素材設計
    2D CADソフト:CAE 2D・AutoCAD
    3D CADソフト:CATIA V5・Solid Works
  • 試作品製作
    3Dプリンター(砂型積層方式)[ 動画はこちらから→ ]
  • 鋳造方案設計
  • 鋳造解析
    解析ソフト:JS-CAST
    [ 動画はこちらから→ ]
  • 鋳造模型製作
    CAMソフト:Master CAM
  • 製品鋳造
  • 製品評価
    形状評価:3Dスキャナー(ハンディスキャナー)
    [ 動画はこちらから→ ]
    内欠評価:カラーチェック・超音波探傷 / 放射線透過試験